ピエールの心臓

フリーランスを目指す「20代×転勤族の妻×専業主婦」のブログ。転妻ライフ・文学・インテリアが中心。自称「健やかなスピリチュアル研究家」。

プリミティブなものへの憧れ

 

恥ずかしながら文言葉、

「やきもの好き」を自称しながら、その大いなる歴史に関してはズブの素人だったところ、ちょうど『日本やきもの史』なるお誂え向きの書物に出くわしました。

 

日本やきもの史

 

もともと日本の「萩焼」「唐津焼」「志野」「織部」を好んで見ていたのですけれども、ただ「古くからあるやきもの」としか感じておらず、対する認識が大いなる歴史にまったくもって陥没していたのでした。

 

この本の中では、縄文土器からはじまる日本のやきものの歴史をいっきょに精彩に取りまとめられていて、どの産地のやきものがいかように影響を受けて出来上がったのかが手に取るように分かります。

 

先に挙げた「萩焼」「唐津焼」と「志野」「織部」などは、ルーツはまったく異なっていながら、桃山時代~江戸時代にかけて「茶陶」として愛された点で類を同じくしていたことが分かりました。萩焼や唐津焼はおもに朝鮮出兵以来の影響が大きいのですね。

 

(やきもの好きなら知っていて至極当然のことかもしれません、お恥ずかしい。)

 

そして読むうちに、中国からも朝鮮からも影響を受けていない、日本独自に創製された「縄文土器」に興味がうつりました。

 

 

縄文土器

縄文土器は今から12000年ほど前から日本で焼かれたやきものです。もちろん日本最古です。そこから弥生時代に時代が下るまでいくつかの時期に分けられますが、とくに縄文中期(今から4500年ほど前)に焼かれた縄文土器がとくに造形に優れているといわれています。

 

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縄文時代中期の土器

(出展:矢部良明監修『日本やきもの史』p16)

 

 

もちろん中世以後の技巧を凝らしたやきものへの敬意も忘れていませんが、縄文土器のこの原始の、ただ何もないところから何物かを作り出す、0から1を生み出す強烈なエネルギーを感じ、圧倒される思いがしました。

 

たしか現代で縄文土器の芸術性を訴えたのが岡本太郎だったかと記憶しているのですが、彼の作風を見るとそれもうなずけます。見るものを混沌へといざなう魔力すら感じます。

 

朴訥、とはまた異なりますが、装飾性がありながら「飾り気がなく」、生命力に満ち溢れた人間の原始的な生活を彷彿とさせ、土くさく泥臭く獣くさいプリミティブな風景が眼前に見えてきて思わず興奮を覚えます。

 

 

手作りシーサー

ここでいきなり芸術品でもなんでもないものを登場させて恐縮ですが、これはわたしたち夫婦が新婚旅行で石垣島を訪れた際に「シーサー作り体験」で作った雌雄のシーサーです。

 

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左が私、右が夫がこねて造形したものです。

 

一目見てわかるように、夫のシーサーのほうがのびやかでおおらかな顔をしています。

モノクロなほうが、プリミティブな雰囲気が出るでしょうか。

 

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夫のシーサーはとても原始的で力強い印象を与えます。どこかユーモラスですらあります。

 

彼のような小手先の技巧ではない、どこか直感的に物事をとらえられる、そしてそれを形に落とし込めるような能力に嫉妬してしまいます・・・。

 

 

私のシーサーはいかにも神経質そうな出来なのです。

 

しかもそのままそれが当人の性格なのだから、笑えてしまいます。

 

まとめ 

 

造形という作業はとくにその人の性格が表れやすいものです。ぜひ気になる人とシーサー体験してみるのも、お互いを知ることができてよいかもしれません。

 

 

(シーサー作り体験をする機会なんてない)

 

 

 

 

♪今日の一冊♪

矢部良明監修『日本やきもの史』

日本やきもの史

日本やきもの史

  • 作者: 荒川 正明,金子 賢治,佐々木 秀憲,伊藤 嘉章,矢部 良明
  • 出版社/メーカー: 美術出版社
  • 発売日: 1998/10/16
  • メディア: 単行本
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